京都大学医学部医学科4回生の西本です。
大学の研究プログラムで健康情報学の中山健夫教授の研究室でお世話になっており、
岡田先生の紹介を受け、投稿させて頂きます。
COVID-19の流行が下火になりつつありますが、継続して感染対策を続けなければならない中、京阪神エリアで薬局を展開するニシイチ薬局グループの感染対策と今後の課題を紹介します。
感染対策のキーワードは「非接触」!!
ということで「非接触」を進めていくための様々な取り組みの中から4つの例をご紹介します。
1つ目が、コンビニやスーパーでもよく見られるような、
キャッシュレス決済や釣り銭トレーによる対応です。患者さんとの不要な接触を避ける対策です。
そして、2つ目が受付口や投薬口のビニールシート・アクリルパネルの設置です。
こちらも最近街中でよく見ますね。お互いの飛沫による感染を防ぎます。
3つ目は飛沫感染を防ぐ目的で様々な場面で使用される機会が増えてきたフェイスシールドの導入です。ニシイチ薬局では、サンバイザーとクリアファイルを組み合わせクリップで止めた手作りフェイスシールドを用いて、患者さんとの対応を行っている薬局もあります。工夫次第で身の回りにあるものを使って「非接触」の感染対策を行うことができる良い例かな、と思いました。
最後に、紹介する感染対策は建物の外での薬の受け渡しです。もちろん全員に行うわけではなく、医療機関からのコロナ疑い患者の連絡があったときに、路上で薬をお渡ししています。ただし、周囲のイメージに気を付けなければならないなど、問題点はいくつかあります。
これらの感染対策を行っている中で、新たに接触感染において課題になってくるものの1つが、7月1日より始まる「レジ袋有料化」です。みんなが「マイ袋」を持ち歩くようになるわけですね。
参照 『レジ袋有料化-経済産業省』
例えば、お年寄りの患者さんが来局された場合に持参された「マイ袋」を薬剤師が預かってそこに薬を入れる機会が増えます。その時点で薬剤師と患者の接触感染の可能性があるわけです。これは一例ですが、レジ袋有料化によって薬局に限らず日常の様々な場面でウイルスの接触感染につながりうるのです。
このような「レジ袋有料化」における接触感染の問題への対策を行う必要があります。具体的には、ニシイチ薬局では、有料化の対象外となるバイオマス素材が25%以上のレジ袋を使用し、対策を行う予定です。
COVID-19の流行が下火になりつつある今も将来もレジ袋有料化のルールを提供側も消費者側もよく理解した上で、正しいウイルスの感染対策の知識をふまえ「非接触」を推進していく必要があると思う今日この頃です。
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