薬局で, 治療薬について患者さんから質問されることはありませんか。
残念ながら, 現時点 (4/25) ではまだ, これで治る!という薬は見つかっていません。
しかし, 効果がありそうだ, と考えられている候補薬はいくつか見つかっています。
今はこれらの候補薬に対し, 国内外でたくさんの臨床研究が行われています。
日本国内では, 6種類の薬剤を主な対象としています。
図で言えば「治験」「特定臨床研究」に含まれる11件です。
これらは介入を伴う「臨床試験」として計画され, 有効性・安全性の検証が行われています。
つまり, これらの試験結果が出た時に、候補薬が本当に有効かどうかがわかります。
もちろん, これら以外の薬を使った「観察研究」も多数行われています。
世界中の臨床家・科学者によってリアルタイムにエビデンスが作られている状況です。
治療薬の情報を調べる上で気をつけたほうがよいのは, 良い情報を鵜呑みにしないことです。
◯◯が「効いた」という意見はインパクトがあり, いろいろなところで取り上げられます。
つい期待してしまいがちですが, 過度の期待は危険が伴います。
情報に尾ひれが付き, 誤って広まってしまう可能性も考えられます。
患者さんに正しい情報を伝える上で, 今はどの薬が効くのか, 冷静に科学的な検証結果を待ちたいところです。
そのためにも, 今は何よりも感染しないことが大切です!
患者さんはもちろん, 薬局で働く皆様もお気をつけて。
薬局の感染対策が万全か調べるためのチェックシートも公開しています。
ぜひご活用ください。
SUZUKI
Comments