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PPE作製に関連した病院薬剤師の感染予防に対する取り組み

更新日:2020年4月16日

皆様 こんにちは


京都回生病院の三浦です。

ブログ投稿も少しずつ充実してきた感があります。


さて、今回は昨今のPPE(Personal Protective Equipment、個人防護具)不足をきっかけに、他サイトを参考にして薬剤師自らがPPEを作製し、着脱法も含めて、院内の感染予防策をICTの中で提案した事例について紹介したいと思います。なお、投稿者の所属施設は匿名希望です。


当院のPPEは①有熱者セット(サージカル・手袋・ゴーグル[花粉症用]・袖なしエプロン)②咽頭ぬぐいセット ③COVID-19陽性者対応セットと3種類に分類されています。今回紹介するのは、②咽頭ぬぐい検査セットです。


これは、ビニール袋中サイズに、手袋大・小、透明の文房具リフィールポケット、100均のオーバーサングラスのガラス部分を抜いたもの、100均のレインコート、100均のシャワーキャップ、ビニール袋小が入っています。100均の商品なのでどこでも入手しやすく安価なのがポイントです。


また、作製したPPEが、よりスタッフに取り扱いやすいように工夫をしました。通常のPPEでも慣れていないと着脱は難しいので、レインコートや文房具をどのように着用すればよいのか着脱方法を写真付きで作成しました(画像)




参考にしたサイトではレインコートは後ろ前に着用していましたが、フードをかぶれば耳元も髪も隠せるということで当院では普通に前向きにかぶり、ボタンのところをセロテープで止めることにしました。この部分が汚染されやすいかもしれません。 脱衣後の汚染を避けるため、脱衣の場所・どこに捨てるのか・流水手洗いの場所まで指定して近日バージョンアップする予定です。


当初PPE作製については、ここまでしなくてもサージカルマスクのみの対応で良いのではとの意見もありましたが、環境感染学会の対応ガイド等を紹介して、この提案を理解いただくことができました。


PPEとは別の話にはなりますが、現在入院中の患者さんがネブライザーを使用していることが分かりました。これについても今後どのように取り決めをしていくのかICTで話し合わなくてはなりません。


濃厚接触の定義も職員に周知することもこれからで、緊張感が高まる中、いかにチームワークを高め、感染から職員と患者さんを守るかが課題です。


当院には感染制御の専門家や呼吸器内科医はいません。外来の発熱者の隔離も建物内では難しく導線を分けるのも困難です。ブログの記事をみていただき、さまざまな提案をいただけるとありがたいですね。


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